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項往(交換留学生)


自己紹介
名前:項 往(コウ オウ)
出身:中国遼寧省
生年月日:1995年3月23日
所属:森山ゼミ交換留学生
学歴情報
2013.9-2017.6 大連外国語大学
日本語学部日本語同時通訳専攻
2015.9-2016.9 東京外国語大学
日本政府(文部科学省)奨学金留学生
2017.9- 大連外国語大学(推薦入試)
日本語言語学専攻
2019.4-2019.8 お茶の水女子大学
交換留学生
基本情報
研究課題:
日中両言語の依頼表現における対人配慮の対照研究
─ディスコース・ポライトネス理論の観点から─
参考文献リスト:
相原まり子 (2008)「依頼表現の日中対照研究―相手に応じた表現選択」『言語情報科学』6, 1-18.
生田少子 (1997)「ポライトネスの理論」『言語』26(6), 66-71.
池田理恵子 (1993)「謝罪の対照研究―日米対照研究faceという視点からの一考察―」『日本語学』12(12), 13-21.
井出祥子・荻野綱男・川崎晶子・生田少子 (1986)『日本とアメリカ人の敬語行動―大学生の場合―』南雲堂
伊藤有加 (2003)「中国人留学生の日本人学生との接触場面における依頼会話の切り出しについての考察」『日本語教育と異文化理解』2, 1-9.
宇佐美まゆみ (2001)「二一世紀の社会と日本語――ポライトネスのゆくえを中心に」『言語』30(1), 20-28.
宇佐美まゆみ (2001)「談話のポライトネス―ポライトネスの談話理論構想―」国立国語研究所(編)『談話のポライトネスDiscourse politeness』国立国語研究所 9-58.
宇佐美まゆみ (2002)「ポライトネス理論の展開(8)ディスコース・ポライトネス理論構想(2)発話行為レベルの絶対的ポライトネスから談話レベルの相対的ポライトネスへ」『言語』31(9), 100-105.
宇佐美まゆみ (2002)「ポライトネス理論の展開(10)ディスコース・ポライトネス理論構想(4)DP理論の骨格」『言語』31(11), 98-103.
宇佐美まゆみ (2002)「ポライトネス理論の展開(11)ディスコース・ポライトネス理論構想(5)DP理論の展開」『言語』31(12), 96-101.
宇佐美まゆみ (2008)「ポライトネス理論研究のフロンティア―ポライトネス理論研究の課題とディスコース・ポライトネス理論―」『社会言語科学』11(1), 4-22.
王玉明・聞芸 (2015)「電子メールによる依頼行動に関する日中対照研究―ディスコース・ポライトネス理論の観点から―」『東アジアへの視点』2, 53-59.
王萌 (2013)『日本人と中国人の不同意表明―ポライトネスの観点から―』花書院
岡本真一郎 (1986)「依頼の言語的スタイル」『実験社会心理学研究』26(1), 47-56.
岡本真一郎 (1990)「要求と勧めの表現」『愛知学院大学文学部紀要』20, 45-55.
沖裕子・趙華敏 (2014)「日中依頼談話の特徴と日本語教育」趙華敏(編)『跨文化理解与日语教育』高等教育出版社 107-231.
尾崎喜光 (2005)「依頼行動と感謝行動の<関係>に関する日韓対照」『社会言語科学』8(1), 106-119.
柏崎雅世 (1993)『日本語における行為指示型表現の機能』くろしお出版
蒲谷宏・川口義一・坂本恵 (1993)「依頼表現方略の分析と記述―待遇表現教育への応用に向けて―」『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』5, 52-69.
宮偉 (2015)「日本語の依頼表現にみられる男女差―テレビ・ドラマの台詞を通して―」『中央学院大学社会システム研究所紀要』16(1), 1-12.
清水勇吉 (2009)「依頼表現に見るポライトネス―性差のかかわりを中心に―」『徳島大学国語国文学』22, 35-53.
謝オン (2001)「談話レベルからみた『依頼発話』の切り出し方―日本人大学生同士と中国人大学生同士の依頼発話から―」『日本語研究教育年報』5, 77-101.
邵俊俏 (2017)「ポライトネスにおける日中対照研究―依頼表現を中心に―」『岩手語文』20, 43-51.
永江貴子 (2005)「祈使句における“幇”と“給”の選択について―台湾国語と普通話との比較から―」『中国語学』252, 196-209.
中川良雄 (1997)「日本語依頼の表現―依頼のストラテジーと日本語教育―」『京都大学研究論叢』50, 218-229.
仁田義雄 (1991)『日本語のモダリティと人称』ひつじ書房
野田尚史・高山善行・小林隆 (2014)『日本語の配慮表現お多様性』くろしお出版
馬場俊臣・盧春蓮 (1992)「日中依頼表現の比較対照」『北海道教育大学紀要 第1部 A 人文科学編』43(1), 57-66.
林賀代 (2016)「依頼表現の異文化比較(日中):ポライトネスの視点から中間言語を探る」『神戸親和女子大学大学院研究紀要』12, 63-80.
平川真・深田博己・樋口匡貴 (2012)「要求表現の使い分けの規定因とその影響過程:ポライトネス理論に基づく検討」『実験社会心理学研究』52(1), 15-24.
文鐘蓮 (2004)「断り表現における中日両言語の対照研究ー意味公式の発現頻度を中心にー」『人間文化論叢』7, 123-133.
文鐘蓮 (2005)「断り表現の意味公式構造における日中対照研究」『中国語教育』3, 158-177.
文鐘蓮 (2011)「中日両国の大学生における断り表現の対照研究―『誘い』に対する断り表現を中心に」『東アジア日本語教育・日本文化研究』14, 111-128.
牧原功 (2012)「日本語の配慮表現に関わる文法カテゴリー」『群馬大学国際教育・研究センター論集』11, 1-14.
松浦とも子 (2003)「『使役型てもらう』構文の日中対照研究」『早稲田大学日本語教育研究』3, 111-124.
水野かほる (1996)「『依頼』の言語行動における中間言語語用論--中国人日本語学習者の場合」『言語文化論集』17(2), 91-106.
毋育新 (2011)「依頼行動における中国人日本語学習者の問題点―ディスコース・ポライトネス理論の視点からの考察―」『東京外国語大学日本研究教育年報』15, 41-56.
山岡政紀 (2004)「日本語における配慮表現の現状」『日本語日本文学』14, 17-39.
山岡政紀 (2008)『発話機能論』くろしお出版
山岡政紀・牧原功・小野正樹 (2010)『コミュニケーションと配慮表現』明治書院
柳慧政 (2012)『依頼談話の日韓対照研究―談話の構造・ストラテジーの観点から―』笠間書院
楊慧芳 (2008)「依頼表現のポロトタイプと語用論的な制約」『別府大学国語国文学』50, 1-26.
Leech, G. N. (1983) Principles of pragmatics, Longman.(池上嘉彦・河上誓作(訳) 1987『語用論』紀伊国屋書店)
盧万才 (2011)「中国人日本語学習者の依頼表現習得状況の考察―日中対照の視点から―」『麗澤大学紀要』92, 185-206.
若生久美子・神田富美子 (2000)「中国語における依頼表現の丁寧度」『中国語学』247, 294-310.
和田由里恵・堀江薫 ・北原良夫・吉本啓 (2008)「日本語学習者の依頼におけるポライトネスストラテジー―日本語学習者の母語と日本語の比較―」『東北大学高等教育開発推進センター紀要』3, 293-300.
刘越莲 (2000)「礼貌与跨文化交际」『外语教学』1, 38-43. (劉越蓮 2000 「ポライトネスとコミュニケーション」『外国語教育』1, 38-43.)
马清华 (1998)「汉语祈使句理论本质」『中国语研究』40, 33-41. (馬清華 1998 「中国語命令文の理論本質」『中国語研究』40, 33-41.)
毋育新・郅永玮 (2010)「基于话语礼貌理论的日语请求行为研究」『外语教学』31(4), 39-43.(毋育新・郅永瑋 2010 「DP理論における日本語の依頼行動研究」『外国語教育』31(4), 39-43.)
袁毓林 (1993)『现代汉语祈使句研究』北京大学出版社(袁毓林 1993 『現代中国語命令文の研究』北京大学出版社)
张韧 (1994)「礼貌的概念及其他」『外语教学』1, 10-16. (張韧 1994 「ポライトネスの概念とその他」『外国語教育』1, 10-16.)
Brown, P. & Levinson, S. (1987) Politeness: Some universals in language usage, Cambridge: Cambridge University Press.
留学体験談



留学生活を振り返って
私がお茶の水女子大学に来てもう4ヶ月経ちました。最近の東京はぐんと気温が上がりだんだん暑くなり、30度を超えるようになってきました。実は、今回日本に来たのは3回目なので、気持ちが前より楽で、「よし、楽しもう」と思えました。そして、この4ヶ月間は自分にとって本当に有意義なものになりました。授業、ゼミ、勉強、文化体験、遊びなど、様々なことに力を注ぎました。ここでは、私の留学生活を振り返ってみたいと思います。
一.引き出しが増えた素晴らしい経験
留学を通して得たものは数多くあります。一つ目は、研究を楽しむようになったことです。実は日本に来たばかりの時、レポートや課題で山積みで苦しんでいました。しかし、お茶大の学会に参加して、自分の考え方が変わりました。その日、いろいろな大学からの学生が来て発表しました。発表した後、私の指導教員である森山先生や西川先生がユーモアにコメントをしたり、発表者と議論をしたりしました。なぜか先生たちと発表者は幸せそうに見えました。「なるほど、研究を楽しんでいる時こそ、幸せな気持ちになるんだ」と思いました。この気持ちで森山先生のゼミや西川先生の授業に参加して、いろいろな課題を通して知識が増え、最初に苦労した英語の文献もだんだん読めるようになって、研究の楽しみを感じられるようになりました。特に印象に残ったのは自分の研究についてのポスター発表という課題でした。ポスターの作り方や印刷の仕方など、多くのことを学び、最後に自分のポスターが出来たとき本当に大きな達成感を感じました。これこそ研究の魅力だと思いました。
二つ目は、友情です。大学の友達と久しぶりに会って食事をしたり、旅行したりして楽しく過ごしました。友達と一緒に茨城県のネモフィラやお台場のチームラボを見に行ったり、湘南の雰囲気を味わったりしてとても楽しかったです。また、クラスメイトにも恵まれました。日本やベトナム、モンゴルなど多国籍の友達ができ、特に私の送別会をしてもらったことは最高の思い出です。正直に言うと、日本に来る前に、友達ができるかどうか心配しましたが、先輩・同期の皆さんに親切にしていただいて、本当に感謝しています。
二.感心したこと
まずは、日本人のサービス精神です。普段買い物するときから日本人のサービス精神の素晴らしさを感じていましたが、ある日、電車に乗ったときに改めて感心しました。その日、車椅子で移動をされている男性の降車を補助するため、簡易スロープを手に持って、車椅子の男性が乗った電車の到着を待つ駅員の方の姿、そして実際に補助を行なっている様子を見ました。やはり日本のサービス精神はすばらしいと思いました。
そして、日本人女性の化粧の上手さです。普段街中を歩いていると、高校生からお年寄りまで、綺麗にお化粧をしている人が多いです。またデパートには高機能なパウダールームやメイクルームが設置され、初めて見たときはとても新鮮でした。「なぜみんなお化粧をするのだろう」と日本人の友達に聞いてみると、彼女は「化粧をしたほうが、相手への思いやり、大切にしているという気持ちが伝わるよ。」と答えてくれました。交換留学生の修了発表会のために、メークを練習しているので、上手くメークができるように頑張ります。
三.留学生活全体の感想
お茶大の留学生活はとても楽しかったです。授業も面白いし、先生も優しいし、学生もとても優秀で、本当にいろいろ勉強になりました。また、勉強以外にも歌舞伎教室や着物教室などいろいろな文化体験をして、日本文化への理解が一層深まりました。そして、住んでいる大山寮も静かで、住み心地がいいです。もし機会があれば皆さんも是非お茶の水女子大学に来て、留学生活を楽しんでください。
最後に、お茶大での4か月間は本当に楽しく、最高の思い出を作ることができ、それはこの大学で関わってくれた多くの人たちのおかげです。国際課、菅生先生、松田先生、西川先生、そして私の指導教員森山先生。最高の留学生活を過ごせたことをみなさまに心から感謝しています 。本当にありがとうございました。